邯鄲/19
剣心に被さったまま、漸く紅い唇を離して、巴は振り絞るように声を放つ。
途端再び視界がぐるりと回って、天井と剣心の顔が重なった。
「・・・何処に?」
「此処に」
巴は自分の両肩を掴む剣心の腕を、更に引き寄せる。
剣心はその力に抗わなかった。
彼女の額に。
目蓋に、頬に。
啄むように、掠めるように、何度も唇を落とす。
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