邯鄲/9
きん、と心の弦が切れたような、そんな衝撃が巴の左胸に奔った。
強張った表情(かお)で、ぎこちなく剣心の方を見る。
剣心は、その物言いからは図りがたいほどきつい視線で彼女を凝視していた。
鍋の蒸気が、燻ってふたりの間に膜を張る。
■次へ
■剣心・巴その3へ戻る
Worksへ