夏祭り/17

「よく似てますね」
頭のすぐ上から、愛しい声が降りてきて。
剣心は上目遣いで彼女を見た。
巴はいつもの母親の笑顔でなくて、剣心だけに向けられる『女』の顔を して、微笑っていた。
苦手な癖に、彼女が勧めると氷を全て平らげてしまった剣心が 巴は好きだった。
男の子が好きな女の子を苛めるように。
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