夏祭り/7

まだ赤い鼻の頭を隠すことなく満面の笑みを浮かべて頷く。
それから繋がれた母親の手を引っ張って、「買って良い?」と訊いてきた。

「どうぞ」
幾枚かの銭を握らせて、そして巴は姉の耳元でこっそり囁く。
「・・・お父さんの分も買って上げて」
こくこくと首を縦に振って、姉は駆けだした。
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