陽に晒された思考の行方/20
つまり裏と表の色が違う和紙一枚で、見事に折られていたのである。
「そこの境内の奥で、おじいさんが子供に折って見せてるんだ。
時間のかからないものを、って頼んだら」
早口で喋りながら、巴の手の中の鶴達を指差す。
「それをくれた。
『妹背山』っていうんだそうだ」
「妹背・・・?」
「ああ。変な山の名前だよな」
「・・・・・・少しは読書なさった方がいいですよ?」
「え?」
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