手探り/5
「あの・・・」
「いいから!ちょっとしたツテで手にはいっちまったんだ。
俺が持ってても仕様がないし、な!」
困ります、と口を開こうとした巴を無視して青年は慌てて奥へ入っていった。
瞬く間に消えた背中の方向を見遣りながら、 半分呆れつつ巴は袋の中を覗く。
そこには美しい色合いの蛤が口を閉ざして収まっていた。
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