手探り/2

「昨日、部屋の片隅に落ちてた」
「そうですか・・・・・・」
「大切な物?」
ふたりとも既に、お互いを直視してはいなかった。
それでも何故か相手がどんな表情をしているのか、解るような気がしていた。
「はい。母の形見のひとつです」
「・・・そうか」
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