手探り/1
ころころと転がり出た飾り鈴を巴は手に取った。
殆ど何も持たずに出てきたというのに一体どこから紛れ付いてきたのだろう。
小さく振るとからからと乾いた音がして思わず彼女は柔らかな表情(かお)に なる。
「君のか・・・?」
先程まで仮眠していた剣心が不意に声を掛けた。
無造作に伸ばされた色素の薄い前髪が邪魔で、彼の瞳は殆ど見えない。
それでも整った唇が機械的に動くのは解った。
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