もみじ/9
はだけて広がった薄青の着物地に、はらはらと落ち葉が舞う。
激しい息づかいの中でそれをぼんやり眺めながら、 ああ、綺麗と考えていた。
時々目蓋を開けるたびに中空から弧を描き、鮮やかな雪のように、 自分の髪に胸に、彼の髪に背中に―――降り積もる。
「こっちを見て」
掠れた声で不意に剣心が喋った。
「俺だけを見ていて・・・欲しい」
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