もみじ/5

「ご、ごめんなさい。  野ウサギが里まで下りてきたのを見つけて、山に帰してやろうと 連れてきたんです。  そうしたらあんまり紅葉(こうよう)が綺麗なもので・・・・・・」
小さな声が申し訳なさで更にか細くなってゆく。
そのまま巴は頭を下げて動かず、じっと剣心の言葉を待っているようだった。
白い項に、楓の真っ赤な葉がひらりと止まる。
■次へ
■剣心・巴その2へ戻る

Worksへ