もみじ/3

「・・・巴?」
濃い樹々の匂いに紛れて、うっすらと白梅の香りがする。
疎ら雨のように降りかかる木の葉の中に、彼女の姿があった。

「あなた・・・」
ぼんやりと空を眺めていた彼女は声を掛けられて初めて剣心に気付いた。
やや瞳を大きくして、びっくりしたように駆け寄ってくる。
「どうかしたんですか?」
「どうか、じゃない・・・」
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