もみじ/2

休むことなく走り続けていた。
それでも発する呼吸音は小さい。
日頃身に付いていて、意識しなくてもこなせてしまうのだ。

緊迫した状態ではない。
なのに最早暑いとはいいがたいこの時季にうっすら額に汗浮かぶのは 心が急いているからだろうか?

ざくりと足元が取られそうなほど深く落ち葉が積もっている。
随分と山に分け入ってきたと感じ始めた頃、剣心は微かな人の気配に気付いた。
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