銀の砂/2

ぼんやりとそこまで考えたとき巴はこちらへ向かってくる 人影を認めた。

「・・・おかえりなさいませ」

剣心はその声ににこりと笑って答えた。
「ただいま」

足を洗う用意をと、巴が踵を返そうとしたとき 剣心はためらいがちに呼び止めた。

何事かと思い巴が首を傾げていると、 剣心は懐からなにかを取り出し黙って巴の目の前に 突き出した。

「・・・京扇子・・・」
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