手枷/15

剣心が気付くことのない、枷が、彼女の両手首には嵌っている。

憎い。
愛しい。

どうしてあなたは。
どうしてあなたが。

抜刀斎なのか―――・・・

キリキリと締め付けるように、腕に力を込める。
それでも彼にとっては彼女の力は『少し痛い』くらいなのだろう。
僅かに首を捻って、漸く唇を離しただけだ。
■次へ
■剣心・巴その2へ戻る

Worksへ