手枷/12

「―――・・・」
剣心は、重なったふたりの手と、それを凝視する巴の顔を交互に見た。
声を掛けようかと思ったがすぐに思い直して、右手を彼女の為すがままにさせて、 空いていたもう片方の手をゆっくりと動かした。
隙間風が、彼女のほつれた黒髪を揺らす。
今日は付けていないはずの白梅香が、薄く漂ってくる気がして軽く目蓋を伏せた。
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