手枷/11

剣心は巴の軽く握られた手の平を開いて、それに己の手の平を重ね合わせる。
「やっぱり・・・、
 慣れない事が続いたから、疲れてるんだよ」

―――ひんやり低い彼の体温に、先程の己の裡の闇が、吸い込まれてゆくような気がする。
何度も何度も洗い落とそうとした血の痕は、もう彼には視えないのだろうか?
巴は彼の細くて、ややかさついた指から視線を外せなかった。
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