赤蜻蛉/8

「あの・・・」

巴が左手でそれを何度か押し返して、初めて気付いたように剣心は ようやく握った手を離す。
巴はそそくさと頬に降りかかった幾本かの髪を耳にかけて 改めて立ち上がった。
華奢な彼女のその背中を見ながら剣心は赤茶けた前髪を くしゃりと掻き上げる。
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