夢魔/1
まさかこんな形になるなんて思わなかった。
自分の傍らで眠る男(ひと)を見て思う。
規則正しい寝息。
まるでちいさな子供のような表情(かお)。
ああ、そういえば彼はめっきり眉を顰めることが少なくなった。
・・・彼はあの橋の上で、私を必要だと言ってくれた。
その時私はまだ半信半疑だったけれど。
真実(こたえ)はすでにこうして私の目の前にある。
―――彼は、確かに変わっていった。
■次へ
■剣心・巴その1へ戻る
Worksへ