二章/3
あの人斬りは清里さまを斬った後もこうして手を洗ったのだろうか。
何度も。何度も。
その夜も彼は出ていった。
他にすることもなくて針と糸を取る。
白い糸を通した針を運びながらふといつも彼が寄りかかっている場所を見た。
小さな身体。
きっと明良さまより頭半分ほど低い。
腕も細くてよく剣を使いこなせるものだと感心する。
色素の薄い髪、薄い瞳、
ああでも表情はきっと私より豊かだ・・・。
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