二章/1

ぱしゃ

ぱしゃ

真夜中に、何度も水の撥ねる音。
・・・またあの人が手を洗っている。
たった今、幾つかの命の火をその手で消し去ったのだ。
その度にあの人は拭えるはずのないものを拭おうとする。

とうに私の気配を知りながら振り向こうとはしない。

「このままずっと人を殺め続けるつもりですか?」
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