一章/4

「オイ女!!」
二人の酔っぱらいが案の定声をかけてきた。
大きな声で何か言っている。
耳にざらついて不快だった。
でもそれよりもこの人は動くだろうか。
すぐ後ろの彼の気配を私は全身で探ろうとした。
この人はきっと動くはずだ。
『天誅』なんて言葉だけで人を平気で斬り刻む 正義の使者、なのだから。

「確かに命拾いしたな」
・・・動いた。
「この先の京都にお前等似非志士が生きる場はない」
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