一章/2

「はい」
私は私の罪を贖わなければならない。迷いはない。
こんな人たちの手先になろうとも、 この手を血で染めようとも。
背筋を伸ばして吐きそうな空気を吸い込む。
「お願いします」



小さな居酒屋。
その隅に彼は居た。
思ったより小さな背中だった。
でも人目を惹く赤い髪をしているのにまるで目立たない。
ざわついた空気の中にとけ込んでしまっている。
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